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病気と闘う患者さんを目の前にすることは、家族にとっては大変つらく、 試練の連続だと思います。患者さんは、病気の苦しさにくわえて、副作用 や治療への不安から、家族に対してつらくあたってしまうこともある
かもれしれません。
そんな不安定な状態の患者さんといっしょにいるときに気をつかいすぎて、
「こちらのほうがまいってしまいそうだ」
という声をご家族からよくききます。
ここでは、患者さんとの接し方について考えてみようと思います。 治療をつづける患者さんにとって、どんなにつらくあたっても、 「家族はかけがえのない大切な存在」 なのです。
患者さんと接することがどうしてもつらくなったときは、
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| 軽率なはげましはしない |
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患者さんが病気の告知をうけた後や、検査の結果があまりよくないとき など、気落ちしているところをみると、 家族としては「なんとかしてあげたい」と思うのはあたりまえです。
しかし、患者さんの気持ちを考えずに明るく話しかけたり、「がんばって」と はげますと、患者さんにとってはぎゃくに追い込まれたような気持ちに なることが多いようです。あえて、そっとしておくのもいいかもしれません。
「がんばって」 といわれても、がんばりようがない。 「自分の力じゃどうしようもない、 何をどうがんばればいいのかわからないからおしえてくれ」 と、すこし自暴自棄になることもあるのです。
患者さん自身が病気とたたかっていることは、 よくわかっています。 自分なりにがんばっているのです。 だから、あたたかく見守ることがいちばんの励ましになることもあるのです。 |
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| 患者さんとの会話や関わりを受けとめる |
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患者さんがイライラしていたり、どう接していいのかわからなくなると、 家族は患者さんの近くにいることが耐えられなくなります。
患者さんのことはとっても大切で、心配なんですが、だから余計につらい ところをみたくない、つらくあたられたくない・・・
でも、患者さんがそういった態度をとるのは本当に不安だから なんです。患者さん自身が病気のことや治療のこと、これからの自分の
人生を考えると不安ではちきれそうになるから、いちばん身近な存在、 甘えられる存在にすがってしまうんです。 まずは、どうかそれを理解してあげてください。
ラマートンという女性看護師ががんになったときの気持ちをつぎのように表しています。
『時々、私がそれはどうしてか、なんのためか、などとたずねるかもしれませんが、それははっきりした答えを何が何でも期待してのことではないのです。そのようなときに、どうか逃げていかないで、じっとふみとどまってください。私が誰かにすがりつきたくなったときに、私の手を握りしめてくれる人がいることを、確かめたかっただけなのです。』 「死の看護」より
どんな状態であっても、患者さんが家族と気持ちのつながりをもちたい、 というおもいがあるのです。
でも、家族がどうしてもつらいときには 「わかっているけど、私もつらい」 と、気持ちをことばにして患者さんに伝えていいと 思うのです。
そのうえで、「ずっとそばにいるからね」 と、安心させてあげることです。
そうすれば、患者さんも家族の気持ちをかんじてくれて、 お互いに理解しあえるようになると思います。 |
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| 患者さんの話をよくきく |
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とにかくそばにいて、話をするのではなく、患者さんの話をきくことが いちばんだそうです。 家族が患者さんの病気に対しての不安や悩みをわかりたい、と心から 思い、そのことをすなおにはなせば、きっと患者さんも気持ちをうちあけてくれるでしょう。
そのときは、ひたすら聞き役になって、患者さんの気持ちに一体感を もって感じとるようにしましょう。 家族だからこそできる、家族にしかできない大切な役割です。
大変で、苦しくて、逃げ出したくなる気持ちに何度も なると思います。 でも、いちばんつらくて、夜も眠れないくらい不安なのは 患者さんだということを忘れずに、患者さんと向き合ってください。
家族のきずな、大切さにあらためて気づくことになると思います。
あなたとあなたのご家族の健康を心よりお祈りいたします。
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